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【北九州市若松区】過去と未来をつなぐ場所~北九州平和資料室 TICO PLACE

~2026.3.22

管理人の小松芳子さん

北九州市若松区にある北九州平和資料室 TICO PLACEは、戦時中の記憶を「特別な歴史」ではなく、「市民一人ひとりの暮らしの記録」として伝えていく平和資料室です。

静かな住宅地にたたずむこの場所は、学校教育や観光のためだけでなく、私たち北九州市民が自分たちのまちの過去と向き合うための、大切な拠点となっています。

名前の由来

北九州平和資料室 TICO PLACEという施設の名前は

「過去(北九州平和資料室:前資料館の名前から)と未来(TICO PLACE:子どもたちにも親しみやすい名前)をつなぐ場所」

が由来となっています。

・T→Truth:戦争の真実を知る

・I→Image:展示を見て戦争への理解が深まる

・CO→Consider:世界中が平和になる方法を本気で考える

実際に生活で使われていた品々を展示

館内に一歩足を踏み入れると、戦時中の生活用品や衣類、写真、文書などが、丁寧に展示されています。

そこから伝わってくるのは、戦場の出来事だけではありません。

配給の中でやりくりした食生活、空襲に備えた日々の工夫、家族を思いながら綴られた手紙—当時を生きた人々の「日常」が、確かな重みをもって迫ってきます。

展示物は、ただ眺めるだけではなく、実際に触ることが可能です。

かつて、ここにあるものが誰かの日常生活で実際に使われていたものだと実感がわきます。

赤紙の実物

なかでも印象的なのが、赤紙(召集令状)の展示です。

決して大きな資料ではありませんが、その一枚が持つ意味は計り知れません。

突然、家族のもとに届き、人生を、そして命を左右した現実。

教科書では知っていても、実物を目の前にすると、戦争が決して遠い出来事ではなかったことを実感させられます。

市民参加型の資料室

管理人である小松芳子さんは、元小学校の先生。

取材をさせていただくと、小松先生の平和への熱い思いを感じられました。

TICO PLACEの最大の特徴は、市民参加型の資料室であることです。

ここに展示されている資料の多くは、地域の方々が自宅に保管していたものを提供したもの。

「押し入れにしまったままの古い写真」「戦時中の日記」「防空頭巾や配給袋」「軍隊に関する通知や手紙」など、市民の家庭に残る資料を持ち込めば、内容を確認したうえで展示につなげることができます。

個人の記憶が、地域全体の歴史として共有されていく——それが、この資料室の大きな役割です。

戦争を直接体験した世代が年々少なくなる中、こうした資料の価値はますます高まっています。

「これは残すほどのものではない」と思う品でも、次の世代にとっては、当時を知る貴重な手がかりになります。迷ったら、まずは相談してみることが大切です。

北九州平和資料室 TICO PLACEは、過去を振り返るだけの場所ではありません。

市民一人ひとりが歴史の担い手となり、平和について考え、語り継いでいくための場です。

若松のまちに息づく記憶に触れながら、改めて「平和とは何か」を考えてみませんか。

(さくらはなこ)

北九州平和資料室 TICO PLACE

住所:福岡県北九州市若松区蜑住245-3

TEL:090-4514-2365

休館日はこちらを参照

※必ず電話予約をして来館ください

この記事を書いた人
「Yahoo!ニュースエキスパート地域クリエイター」、「北九州ノコト」で執筆活動中。 福岡県内を中心に取材活動を実施

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